ワード・オブ・マウス(WOM)は、2つの隣接するブドウ園、ドニントンとピナクルの合併によって生まれた。10年以上もの間、パートナーシップは成功を収め続け、2010年にはジェームズ・ハリデーから五つ星の評価を得るにいたった。2013年にドニントンが撤退し、パートナーシップは解消することとなるが、ピーターはWOMブランドを継続し、現在はウォレスレーンにある標高1000メートルの高原でブドウを栽培している。
ワード・オブ・マウスというネーミングのおかげで、地元の画家ビクター・ゴードンとの協業が実現した。我々のネーミングと彼のアートワークの相乗効果は素晴らしく、それはまるで“空白のフキダシ”に、人々がそれぞれの噂(ワードオブマウス)を埋めていく、そんな想像を掻き立てる。彼の描いたラベル“Freudian Slips”は、意図せずに秘密が広がっていく様子を暗示している。この独創的で魅力的なラベルが意味するところは、我々のワイン作りをとてもよく表わしている。
西洋ナシと、かすかなマルメロの甘い香りを残す豊かな口当たり。
スイカズラとアプリコットの香り、キンカンのような柑橘系のテクスチャー。
幾重にも重なったトロピカルフルーツのようなフレーバー。カスタードアップル、パイナップル、グァバ、ライチからマルメロへと移り変わり、かすかに生姜風のスパイスを残す。
ブリオッシュのようなふくよかな香りと、柑橘系の後味。