ティレルズ(Tyrrell's)は、1858年に設立された、オーストラリアで有数の家族経営によるワイン会社だ。ハンターバレー(Hunter Valley, NSW)の由緒ある邸宅に始まり、ヒースコート(Heathcote, VIC)に至るまで、多くのブドウ園を保持する。

4代目ブルース・ティレルと5代目クリス・ティレルが率いるこの会社は、世界トップクラスの受賞暦を誇るワイン醸造所だ。彼らの生み出した象徴的なワインの1つに、豪州で最も多くの賞を受けた白ワイン「ヴァット 1 セミヨン」がある。

「ヴァット」という名前は、ティレルズの先祖達から引き継がれている、大きなオーク槽に由来する。そして、オーク樽の管理番号「1」がそのまま商品名となっている。

1971年以来、ティレルズは5,650以上ものトロフィーやメダルを受賞してきた。「ワイン・オブ・プロべナンス」にいたっては6度も受賞しており、これは一貫したスタイルと品質を保ち続けている証拠である。

創業者、初代エドワード・ティレルの定めた「良いを経ずして偉大にはなれない」という会社の信念は、今現在に至るまで150年もの間受け継がれてきた。この信念は、ティレルズがしてきたすべてのことの基礎となってきており、今後もそうあり続けるだろう。 ワイン造りに心血を注いだからこそ、最高品質のワインへのこだわりと絶え間ない探求において、国内外問わず多くの称賛を集めたのであった。

今現在、事業に携わっているのは5代目であるが、今も変わることなく「人々が飲みたくなるような高品質のワインを生産する」というシンプルな理念のもと、高い精神で醸造所を牽引し続けている。

セラードアツアー(約1時間):午前10時30分と午後1時30分の毎日2回。テイレルズの歴史を知ることができるこの魅力的なツアーは、毎朝10時30分にスタートします。参加をご希望の方は、外歩きに適した服装をして、予定時刻の10分前に受付を済ませてください。大人1名様5ドル、子供は無料です。8名様以上でのご来場は事前にご予約ください。

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日本国内の入手先

Tyrrell's Vat 1 Semillon 2012

“ブドウは、セミヨンに最適な2箇所の最高の区画、軽くサラサラとした土壌で収穫される。接ぎ木も灌漑も使わず、地植えと雨だけで育てたブドウ。最も古い樹は1923年植樹された。”

醸造家コメント
ブドウを手で丁寧に摘み取り、比較的涼しい場所で発酵させ、鮮度を保つため澱が生じる過程をできる限り短く済ませ、瓶詰めまでに掛かる時間を最大限に短縮した。 オークによる発酵も熟成も行わない。

テイスティングノート
クラシックな味わいのハンター・セミヨン・ヴィンテージで、柑橘類の香りが包み込む。ジューシーな柑橘系の果実が中心となり、酸味が味に輪郭を与え、完璧な味の深みを持つ、力強いのにも関わらず、洗練された口当たり。若い「ヴァット 1」は長く貯蔵することで、素晴らしいバランスを兼ね備えたワインになる。

受賞歴
22つの銀賞と4つの銅賞を獲得。

Tyrrell's Hunter Valley Semillon 2017

有名な「Vat 1 セミヨン」の末弟

2017年のセミヨンは、最近の記憶の中でベストといえるものであり、最高品質のワインを生産することができた。冬と春のしっかりとした雨は、ブドウに恵みをもたらし、新年の暖かい天候は、果実を完璧と言っていいほどまで熟した状態で収穫することに繋げた。

醸造家コメント
HVDブドウ園から調達されたブドウは、涼しい夜にマシンで収穫され、優しく破砕され、ステンレス・スチールのタンクの中で発酵される。さらなる味わい深さと舌の感触を生むため、澱の発生と発酵に数ヶ月を費やしている。

テイスティングノート
フレッシュな柑橘系の香りが鋭く香り、一口味わうと柑橘類と濃縮なグレープフルーツのあいまったみずみずしい風味が続く。ライトからミディアムまでのボディを持ち、フルーツと柔らかなな酸味が良くマッチしている。

私たちのセミヨンシリーズの全てが「A」グレードを受賞し、ハンター・バレー・セミヨンとしてリリースされることは非常に喜ばしい限りである。

Tyrrell's Rufus Stone Heathcote Shiraz 2014

「ルーファス」として知られていた王国ウィリアム2世の死の伝説にちなんで名付けられたワインである。彼はニューフォレストで狩りをしていた際に、ウォルター・ティレル氏によって誤って矢で撃たれて殺されたと言われている。この場所には「ルーファス・ストーン」と呼ばれる記念碑が立てられている。

醸造家コメント
最初にティレルズがヒースコートに植林してから20年が経った。ブドウは気温12℃以下の涼しい夜に収穫され、ハンターバレーに運ばれる。そして一族が所有するのワイナリーで2週間かけて発酵される。ビオニエ (2%) との共生発酵は、味わいに軽さとやわらかさを加える。

フレンチオークで24ヶ月間のバリック熟成、10%の新樽で味わいの軽さと微妙な構造を加える。

テイスティングノート
絢爛たる2013年の翌年にリリースされた、より濃く、より洗練されたワイン。クラシックな「ビクトリアン・シラーズ」は、ヒースコートで有名なホワイト・ペッパーを含む全てのスパイスを網羅するといえるほどの深い香りが特徴である。口を閉じると、フレンチオークと酸味の素敵な組み合わせと、ダークフルーツの豊満さが味わえる。中期熟成による芳醇な香りと豊かな味わい。

Tyrrell's Vat 8 Shiraz Cabernet 2014

“最高のブドウ園の最高品質のブドウだけを使った少量生産”

醸造家コメント
従来のオープントップタンクで発酵し、キャップ管理は手押し、ポンプオーバー、ラック・リターンは毎日3回。2つのパーセルは2014年12月のブレンドまで別々に熟成。その後、ブレンドされたワインは2015年5月の瓶詰までフレンチオークでバリック熟成させた。

テイスティングノート
豪州のモダンなスタイルの赤ワインであり、より丸みのあるワインを作るための伝統的なブレンド手法を尊重したもの。このワインは、シラーズの濃いベリーとチョコレートのテクスチャーで、濃厚なプラム風の果実の甘さを表現している。このワインにおいて、カベルネの成分はワインに深みと満足感を演出している。