持続可能かつ優雅、そしてバランスの取れたワインが、2つのレーベルから、サム・カヴァデールの手で醸造されている。ポルペロ(Polperro)のワインは、モーニントン半島の単一畑で育てられたブドウのみが使われる。一方でサムのもう一つのレーベル、イーヴン・キール(Even Keel Wines)では、豪州に偏在する優れた冷涼産地の良さを取り入れることに注力している。
イーヴン・キールが少量生産なのは、豪州でも最も優れた冷涼産地で収穫されたブドウみで醸造しているためだ。サムが特に力を入れて取り組んでいるのは醸造技術。タンバランバのシャルドネ、モーニントン半島のピノ・ノワール、キャンベラ・ディストリクトのシラー、ヒースコート地域のサンジョヴェーゼ・ロゼ、どれをとっても各地域固有の特性を反映したワイン醸造技術が施されている。
ポルペロは私たちのプレミアムなレーベルであり、単一畑で育てられた高品質の果実が使われる。ポルペロのすべてのワインは、モーニントン半島で栽培された上質な果実があるからこそ、この味わいが出せる。モーニントン半島はピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・グリスなどが生産される地域としても知られている。
サムは人的介入を最小限に抑え、持続可能で自然に優しいブドウ栽培を実現し、ブドウからワインまでの全工程を管理している。独創的で優雅なミネラル感はポルペロのワインの特徴だ。彼が造るすべてのワインは、ブドウが育った生産地の状態を余すことなく表現し、そして彼のワインへのアプローチを真っ直ぐに反映している。
ワイン醸造
ブドウは手摘みされ、シャンパーニュ同様のプレスサイクルを用いて優しく圧搾される。破砕の際に酵素や亜硫酸を使わず、また酸化酵素はワイン醸造の早い段階で取り除かれる。ワインは寝かされ、その後はバレルに移し、最小限の亜硫酸を加える。天然酵母を使用して発酵。完全にマロラクティック発酵が完了する翌夏までは酸化防腐剤を用いない。亜硫酸の添加は最小限に抑えられ、6か月間に及ぶバレル発酵を経て、澱を取り除き、タンクに移し替えられ、ワインは最小限の濾過を経てボトル詰めされる。
テイスティングノート
新鮮で若さのあるピノ・グリスで、フローラルな香りと生姜のスパイスがアクセント。レイヤードなワインで、味わい深く、熟した柑橘類の果実感が印象的。フィニッシュはバランスの取れた優雅な梨の味わい。
ワイン醸造
ブドウは手摘みされ、シャンパーニュ同様のプレスサイクルを用いて優しく圧搾される。破砕の際に酵素や亜硫酸を使わず、また酸化酵素はワイン醸造の早い段階で取り除かれる。ワインは常温、または必要に応じて15度まで冷却され、古典的なフレンチオーク樽に移し変え、最小限の亜硫酸を加える。天然酵母を使用して発酵は行われた。完全にマロラクティック発酵が完了する翌夏までは酸化防腐剤を用いない。亜硫酸が添加は最小限に抑え、バレルの中で10ヶ月寝かせる。その後は澱を取り除き、タンクに移し替えられ、ワインは最小限の濾過を経てボトル詰めされる。そして、ワインは最小限の濾過を経てボトル詰めされる。
テイスティングノート
フレッシュな柑橘類の花と自然発酵が創り出した独特の味わい。複雑なテクスチャーを持ち、柔らかさと気品さを兼ね備えている。研ぎ澄まされた酸味が覆う。
ワイン醸造
手摘みされた2トンの果実、すべてをオープンファーメンターで自然発酵させる。ブドウ自身で発酵が始まり、発酵の進み具合が2‐3Baumeになるまで寝かせることで、完成したワインの香りが増幅する。発酵が本格的に始まったら、1日2~3回のプランジングを計15日間行う。このワインは、発酵後の熟成時に皮をつけたまま15日間熟成させる。その後、皮を取り除き、樽熟成を行う。10%の新樽と、主にシュリグ社のエクストラ・タイト・グレインのライト・トースト、フランソワ・フレール社の樽が使われる。ワインは、翌年の春に一切の濾過を行わずにビン詰めされ、16ヶ月かけてオーク樽で熟成させる。
テイスティングノート
古典的なペニンシュラスタイル。芳醇なチェリーやラズベリーと大地を感じる味わい。しなやかなタンニンと上質の酸味のバランスが絶妙で飲みやすい。
ワイン醸造
ブドウは手摘みされ、自然発酵が用いられる。一日2回、プランジングが行われ、20日後に破砕し、熟成したオーク樽で発酵させる。このワインは一切の濾過を行わずにボトル詰めされる。
テイスティングノート
複雑なテクスチャーを持ち、ブルーベリー、スミレ、マッシュルーム、ピーマン、ハーブと上品な味わい。研ぎ澄まされた、なめらかなタンニンと基調的な酸味が特徴。