マウント・メアリー

ヤラバレーhttps://www.mountmary.com.au
PO BOX 626, Lilydale, Victoria, 3140, Australia

マウント・メアリーは、ヤラバレーの中心部に位置する家族経営で単一自社畑のブドウから生産をしているワイン醸造所である。この地域は豪州の南東部、ビクトリア州・メルボルンの東に位置している。1971年、マウント・メアリーはジョンとマリー・ミドルトンによって設立され、ヤラバレーがプレミアムワインの産地として復活するために栽培が開始された、最初のブドウ園の1つである。

ヤラバレーでのブドウ栽培のインスピレーションは、1850年代のスイスからの移民によってもたらされた。このフランスワイン生産者の影響を強く受けた世俗的かつ勤勉な移民は、ヤラバレーの気候とボルドー、ブルゴーニュの気候に類似点がある事を見つけていたのである。

ミドルトンファミリーは、三世代に渡り優雅で長命、そして特徴的になるようなワイン造りに全てを捧げている。彼らのワインはすべて自社畑の果実を使い、マウント・メアリーの現場で生産され、瓶詰めされているのだ。

マウント・メアリーについてのあまり知られていない事実として、彼らの土地の半分以上はワイン生産に直接関係していないという事がある。土地の健康は一番の関心事であり、彼らはエネルギーと水の自給自足という長期的な目標を持っているのだ。マウント・メアリーの環境活動の究極の目標は、外部の供給に頼らない水やエネルギーの効率的な利用、在来種の生息地を増やす事、そして廃棄物を現地で処理することによって環境への悪影響を制限することである。その改善のために再生可能エネルギー、水資源の確保とリサイクル、施設の再設計が重要なポイントとなっているのである。

ストーリー

ギャラリー

ワイン

QUINTET

私たちのブドウ畑はカベルネ・ソーヴィニヨン(50%)、メルロー(25%)、カベルネ・フラン(15%)、マルベ(5%)、プティ・ヴェルド(5%)で構成されている。各品種の仕上がりは季節や天候によって異なるため、最終的なブレンドの比率はその時々で変化する。このワインの品質は、どのブドウ品種を選び、どう配分するかによって大きく変わってくるのだ。それはフレーバーだけでなく、タンニンや酸の強さ、そしてアルコール度数にも大きな影響を与える。これらの品種を約12〜14日間発酵させる。その後の樽発酵は22ヶ月間、3つの樽に分けて熟成される。25%は大型オーク(1500L以上)、30%が新バリック(225L)、残りには2〜5年もののバリックを使う。そして瓶詰め行う前に、濾過することでより研ぎ澄まされた味わいとなる。

TRIOLET

最初にこのワインがマウント・メアリーで生産されたのは1987年。トリオレのブレンドは、ボルドーの歴史あるワイン地域、グラーヴの白ワインから影響を受けている。ブドウ畑の75%はソーヴィニヨンブラン、20%がセミヨン、5%がマスカデラで構成されている。各品種にとって最適な熟度で選別され、品種ごとに発酵を行う。最適な熟度は品種ごとに異なり、ブドウ一つ一つに特徴がある。植物由来の強い香りが消えた後のソーヴィニヨンブラン、酸味が程よいセミヨン、味わいがピークに達したマスカデラこそがワイン造りに欠かせない最適の熟度だ。醸造所では、古いバレルのほとんどをこのワインのために使用し、バレル発酵が行われる。また相対的にハード・プレスを行うことでワインのテクスチャーが豊かになり、複雑さと重厚感を持たせるために攪拌(かくはん)させる。トリオレは、11ヵ月間に及ぶ樽熟成を行うことで果実の味わいを凌駕した複雑な香りが生まれる。

CHARDONNAY

豊かさと雅やかさを兼ね備え、印象深い余韻をもたらしてくれるシャルドネを作ることが私たちの目標だ。いくつかの工程はブルゴーニュのワイン造りを参考にしているが、地域の伝統的なワイン造りとはまた違った工程を採用したことで他とは一線を画す、個性豊かなワインが生まれた。他と異なる工程の中で最も特筆すべきなのはシャルドネをマロラクティック発酵させないことだ。その理由は私たちの地域特有の気候が理想的な酸味をブドウに残してくれるからである。私たちのシャルドネは30%新しいフレンチオークでバリック熟成し、残りは古いバレルと大きなキャスク(1500L)にて熟成を行い、すべてのワイン造りでバレル発酵させる。また相対的にハード・プレスを行うことでワインのテクスチャーが豊かになり、複雑さと重厚感を持たせるために攪拌(かくはん)させる。その後、シャルドネは瓶詰めを行う11ヶ月前に樽熟成させる。

PINOT NOIR

私たちのピノノワール・ブドウは、1971年に西ビクトリア州から提供された。この種はクローンが多く精製されているが、私たちのブドウはこの種が広く知れ渡る前にに提供されたものであり、古いピノの遺伝子が多く混在している。フランスのアンペルグラファー(ブドウの専門家)が訪問した際に、私たちのピノの区画にはオリジナルのクローンが30個以上も存在することを確認した。このワインに使われているピノの区画はオリジナルの区画からの植え付けであるため、洗練されたクローンが残されている。また、2008年にいくつかの新しい区画で植えられたピノ・ノワールはアメリカンルートストック(MV6、777)と呼ばれる品種である。この醸造所は、シンプルなワイン造りが特徴だ。今日の基準として、比較的に短期間の発酵が用いられ、8〜10日間しか発酵を行わない。その後は16%の樽熟成と25%の新しいオーク樽で構成される。そして瓶詰め行う前に、濾過することでより研ぎ澄まされた味わいとなった。