マーガン・ワインズ(Margan wines)はハンターバレー(Hunter Valley)のブロークフォードウィッチ(Broke Fordwich)にブドウ畑を所有し、完全自社栽培・醸造する醸造所だ。1996年に設立。リサとアンドリュー・マーガン(Lisa & Andrew Margan)によって運営・経営される。彼らは100ヘクタールを越える上質なブドウ畑と最先端の醸造所、魅力的なセラードアを所有することに誇りを持つ。そして、ワイナリーツアーの一環としてマーガンレストランも経営する。マーガンはジェームズ・ハリデー・ワイン・コンパニオン(James Halliday Wine Companion)で過去8年連続、レッド5スターを獲得。また同様にニューサウスウェールズ州&ハンター・ツーリズム・アワーズ2015(NSW & Hunter Tourism Awards 2015)では栄誉殿堂入り醸造所(Hall of Fame for Best Winery)として賞を受賞。アンドリュー・マーガンはビティカルチャリスト・オブ・ザ・イヤー(Viticulturalist of the Year 2015)としても選ばれた。
マーガンが手がけるすべてのワインはハンターバレーのブロークフォードウィッチで生産されたものであり、自社栽培の単一畑で採れた果実を用いて生産される。
すべてのマーガンワインはアンドリュー・マーガンによって丁寧に手造りされ、ブロークの地で500トン規模のワインを生産する。私たちの100ヘクタールのブドウ畑では、1960年代後半に植えられたハンターバレーの王道品種を生み出す古樹と、オルタナティブな品種を育てる比較的新しいブドウ畑、そしてフィールドブレンドで構成されている。
マーガンワインのスタイルを決める最も重要な要因は、ハンターバレーの気候、私たちの熟したブドウが運ぶフレーバーと酸味、そして結果的に生まれるワインの豊かなストラクチャーだ。次に重要なのはブドウの樹が育つ土壌だ。フォードウィッチシル(Fordwich Sill)の土壌は古代の火山性赤土で、マーガンワインを定義する上で欠かせないユニークなワインスタイルを生み出す。この土壌はフォードウィッチシルにある、火山性赤土の土塊は古代の火山噴火により風化してできたものだ。また、灌漑はフリードレーン方式で、土壌は素早く水分を吸収してゆっくりと放出する。これはブロークフォードウィッチのような内陸の高緯度(南緯32.5度)の地域にとっては重要なポイントとなる。1960年代後半から70年代初めにかけてリンデマンズ(Lindemans)とザクセンヴェール(Saxonvale)の手で植えられたフォードウィッチシルの歴史あるブドウ畑は、マーガンワインのユニークなスタイルの礎と言える。2015年のハンターバレー・インダストリー・アワーズ(Hunter Valley Industry Awards)で、アンドリュー・マーガンは彼のブドウ畑の品質とすべてのブドウ畑でイニシアチブを発揮し、その革新的な管理能力が評価され、ベスト・ビティカルチャリスト(Best Viticulturist)を受賞した。
粘土質の黄色土を含んだ砂礫沖積土は、オースティリティで柑橘類の風味を持ったセミヨンを創る。私たちのエイジド・リリース・セミヨンは地域の伝統を反映するため、研ぎ澄まされたワイン造りが施されている。力強い酸味と長い余韻こそがエイジングスタイルの鍵とも言えるが、特にこのワインはこれらが存分に味わえる。ボトル熟成を5年間行うことで、若いワインと熟成したワインの両方の良さをグラスの中で感じられる。
このセミヨンは気温の低い朝にハンドピックされたもので、1エーカーあたりの収穫量は1トン未満。ワインは熟成能力を高めるために伝統的な糖度を抑えた製法で造られた。果汁は果実のキャラクターを余すことなく残するために、低温を保ちながら発酵させた。またハンターの伝統に従い、オークを使用していない。
私たちのブレイキング・グラウンド・レンジは言わば、オルタナティブなワインとそのワインスタイルを開拓するパイオニアになることに焦点をおいた私たちを祝福するワインだ。果実が育った場所をそのままに表現する単一畑のワインが私は大好きだ。まるで私たちのバルベーラ(Barbera)の区画から、私たちのアイデンティティと持ち味をカプセル化しているみたいだ。私たちがブドウの樹をハンターバレーの地に初めて植えたのは1998年。挿し木に使われたのはマッジー(Mudgee)で栽培されたブドウの樹だった。それらはもともと、イタリア人のブドウ栽培者のスーツケースに慎重に詰められ、ピエモンテ(Piedmonte)から厳重に輸入されたものだった。つまり、正真正銘のイタリア血統種なのだ。最初のヴィンテージは2001年。そしていくつかの研究を重ね、今日ではイタリアのDNAを理解することができた。このワインは豪州の赤ワインでは珍しく、ナチュラルな高い酸味と熟した味わい、風味の良いフルーツキャラクター際立つ。また、料理との相性が抜群のワインだ。
2017年のハンターヴィンテージは、私たちが喜びを共有したいと思うほどに高品質のワインになった。完全にブドウが熟したところでハンドピックし、アロマティックな酵母を用いて低温発酵させた。ワインはアメリカとフランスのオーク樽(1歳樽)を組み合わせてバリック熟成され、20ヶ月間の熟成を経て瓶詰めされた。このワインは高い酸味を持ち、熟成することでより豊かな味わいになるが、早飲みでも楽しむことができる。
私たちのサクソンベール・ヴィンヤード(Saxonvale Vineyard)には、フォードウィッチシル(Fordwich Sill)の火山性土壌に植えられた樹齢40年のシャルドネがある。キャノピーマネジメントで収穫量を制限することで、力強いフレーバーと鋭い自然な酸味を持った果物になる。パンチョンを満杯の状態で自然発酵させる。このモダンな豪州のシャルドネは仄かなオーク香、テクスチャー、上品な果物の味わいと伸びのある酸味が完璧なバランス。
2017年ヴィンテージは、暑くドライな環境で育った。この年はすべての品種が素晴らしい出来栄えとなったが、その中でも特にシャルドネは格別だ。500リットル収容できるフランスのパンチョンを用いて発酵。ハイソリッドで天然酵母を用い、適した温度下で発酵することで、複雑な風味のアロマを表現した。発酵後にリーコンタクトおよびバトナージュを用いて、ミドルボディな味わいとテクスチャーを創り出す。高い酸味はこのワインのバランスを整え、余韻のあるフィニッシュを付与する。そしてワインの熟成能力を高める。
ハンターの暑く乾燥した夏は、熟すと優雅な味わいになるミディアムボディのシラーズを完璧なまでに熟すことができる。私たちのブドウ畑はフォードウィッチシル(Fordwich Sill)の火山地帯に属し、樹齢50年の樹から1トンの果実を収穫する。その土地で私たちは、数ある区画から最高のシラーズ区画を選び、ハンドピックする。そして発酵させ、私たちの傑作と言えるホワイト・ラベルの下で瓶詰めする。このワインは生産量を制限したことで本当に良いヴィンテージだけを生産することができた。
2017年のハンターヴィンテージは、私たちが喜びを共有したいと思うほどに高品質のワインになった。暑くて乾燥し、果実が熟すのに適した環境は、引き締まったタンニンと共に爽やかで熟した果実のフレーバーを付与する。ブドウは私たちのフォードウィッチヒル(Fordwich Hill)のブドウ畑から選定され、200エーカーの自社栽培畑の中からたったの7エーカーのブロックのみが選ばれた。このワインはフレンチオーク樽(1歳樽と2歳樽)の掛け合わせで、12ヶ月間バリック熟成された。