アイアンゲート・エステートは、ロジャー・ライオットにより1996年に設立された。成功を収めた化学技術者としての職を辞し、その後は独学でワイン造りを学ぶ。ロジャーはヨーロッパの名高い産地から強いインスピレーションを受け、ハンターバレー特有のテロワールを活かしたワインを造るべく、これまでのブドウからワインまでの工程に改良を加えた。

1996年にセミヨン、ヴェルデーリョ、シラーズが植えられ、その一年後にはシャルドネ。そしてその翌年にはシラーズとカベルネ・ソーヴィニヨンが植えられた。

最初のヴィンテージは2000年。セラードア(直売所)は当時、建設中であった為、直売・試飲を行うことができなかったが、2001年9月にはアイアンゲート・エステートにふさわしいセラードアがオープンした。スペインから取り寄せた屋根瓦とフロアタイルを用い、また、バーの下方と中庭の天井に装飾されたタイルは、ニューカッスル大学のジョン・クリフによって描かれたものだ。そしてエステートの名前の由来でもあるゲートは、クイーンズランド州を代表し、世界でも指折りの鍛冶屋、ポール・シンプソンによって造られた特注品である。

2017年、ロジャーは一家で育ててきた醸造所を、別な家族へと引き継ぐことを決意し、新生「Iron Gate Winery Pty Ltd.」が誕生する。その家族は、ロジャーが重きを置いていた革新的で独創的なプロセスを守ることに全力を尽くしている。ロジャーはアイアンゲートの創業者であり経営顧問として今後も残り続ける。セラードアで彼がテイスティングをリードしている姿はしばしば見かけることだろう。

「私たちの目標は、ロジャーが作り出したものを変えないことだ。」とアイアンゲート・エステートの最高責任者ギャビン(Gavin)は言う。「ワイン醸造所に関するロジャーのビジョンや彼が積み上げたものを尊重し、レストランや海外輸出など、他分野での道を模索する。」

アイアンゲート・エステートは今後もブティックな家族経営のワイナリーであり続け、ロジャーがしばしば口にする、「味わいやすく、飲みやすい、ユニークで独創的なワイン」を提供する。是非ともセラードアを訪れ、体験して欲しい。

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2015 Lilliott -Semillon Verdelho Blend Sparkling

このスパークリングワインは、伝統的な醸造方法であるメゾット・トラディショナル(Méthode Traditionelle)を導入し、瓶詰め後に2年間、ボトル内で二次発酵させることでワインに発泡を生じさせる製法を取り入れている。この製法はシャンパンや高品質のスパークリングワインが造られる際に用いられ、高価なスパークリングワインはこの製法で造られている。

この技術を用いるには手作業でブドウを収穫し、ブドウが腐敗していないかを慎重に見極め、腐敗しているブドウは取り除く必要がある。そして、バスケットプレスされ、ジュースは特殊な培養酵母を使用して発酵させる。このスパークリングワインは、セミヨンと少量のヴェルデーリョをブレンドし、力強い果実感を表現した。

2018 Semillon

セミヨンはハンターバレーを代表するワインであり、早飲みができる若いワインとして、また熟成することでより一層、魅了的な味わいになる。2018年のヴィンテージは気温が高く、乾燥した環境下で造られたことで、柑橘類の芽、レモングラス、タルクのような香りを持つワインとなった。そして優雅で柑橘類と新鮮なマンゴーの風味があり、シャーベットのようにドライな後味。

食前酒として提供されるこのワインは、カキや甲殻類との相性も抜群だ。エビとマンゴーのサラダや夏の冷製スープなどと合わせても良いだろう。

2018 Verdelho Semillon

このワインは、ハンターバレーで最も人気のある2つの白ワイン品種、ヴェルデーリョとセミヨンが相乗効果を発揮して生まれたエレガントなワインだ。ヴェルデーリョはカスタードリンゴとトロピカルフルーツのサラダような香りと、セミヨンがシトラス、そしてシャーベットのようなのバックボーンを創り出す。

多くのシーフードや鶏料理と相性が良く、また食前酒としても楽しめるワイン。

2018 Rosé

絶妙な配分でブレンドされた赤ワインと白ワインの混合によって造られる。自家農園で育てられ、複雑さとバラエティ豊かな味わいにピンク色が印象的なワイン。レッドカラント、パッションフルーツ、メロン、ラズベリーの香りと爽やかな赤いベリー。ドライな仕上がりではあるものの、飲みやすい口当たり。単体でも十分に楽しめるが、ランチョンミートやタパス(スペイン料理)、シーフードや鶏料理などとも相性が良い。それらの料理と合わせると進みすぎてしまうので、飲み過ぎにはご注意を。