豪州ブティック醸造所の父

マックス・レイク
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レイクス・フォリー
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2018-09-24

オーストラリア勲章受章者、故・マックス・エモリー・レイク博士は、「(オーストラリアの)ワイン・ブームを開始した人物」として知られている。オーストラリア初の「手」を専門とした外科医でもあった博士は、ワインメーカー、国際的に著名な著作者、品評会の審査員として、オーストラリアのワイン界がまさにレイク博士のような人物を必要としていた時代に、業界における重鎮であり続けた。そのレイク博士が1963年、ハンターバレーに設立したのが、ここレイクス・フォリーだ。

決して他に追従することのない指導者として、また思想家としても知られていた博士は、この地にカベルネ・ソーヴィニヨンの木を植えた。それを見て、当時この地域にあった5つのワイナリーのオーナーを含む、数多くの人々が、博士を「狂人」と呼んだ。だが間違っていたのは博士を狂人とした人々のほうだったことが、後に証明されることとなる。今、レイクス・フォリーのカベルネはオーストラリアで最も珍重され、蒐集されているカベルネ・ブレンドとなっている。

あれから50年以上経った今もなお、その伝統を守りつつ、私達はカベルネ・ブレンドの赤と、100%シャルドネの白という、2つの旗艦ワインを作り続けている。いずれもこの地で育てられたブドウの果実のみを使用したものだ。生産量は合計約4,500ケース、うち約4分の1がシャルドネだ。ワイン造りにおいて私達が最も重きを置くのは、果実の質、そしてヴィンヤードからボトルに至るまでのあらゆる工程における、細部まで行き渡ったこだわりだ。

「ワインは畑で作られる」と言う、古い格言がある。良いブドウが良いワインを造る、と言う意味だ。私達のカベルネ種は、樹齢50年以上の木がほとんど。つまり、ブドウの木はその年月の間、自らを統制し、管理することにより生き続けてきた。天然の、収穫量の少ない木から収穫されたブドウは、より安定した味わいを備え持っている。独自の要素を複数備えたテロワール、火山性の丘陵と、小川の流れにより形成された沖積土壌の平地、そして南東に面しているという珍しい組み合わせを持った土地は上質のワイン作りに最適な環境を生み出している。収穫量を抑え、質の高い果実にするため、木々は厳重に剪定され、ヴァーティカル・シュート・ポジショニングにより、天候に恵まれない年も安定したフレーバーを確実なものにしている。ブドウを育て、収穫し、瓶詰めまでを手掛けるという真の意味での『エステート』の哲学を守り続けることにより、この地に特有のテロワールを余すところなく表現することができる。

キャノピー・マネジメントは言うに及ばず、収穫量もまた、ワインに複雑性を与えるために非常に重要な点だ。その目標に達成するため、ワインに使用するすべてのブドウをここフォリーで栽培している私達が勤勉であり続けなければいけないのは当然のことながら、最後には天候がブドウのインテンシティを左右する。樹齢の高い木であること、収穫量が少ないこと、手を抜くことなくキャノピー・マネジメントを行うことにより、常に標準以上のブドウを手に入れることが可能になる。

レイクス・フォリーにおけるワイン造りは極めてシンプルだ。人の手による収穫、丁寧な圧砕、そして赤は伝統的なオープン発酵、シャルドネは酵母の澱(おり)を長時間残すバレル発酵により造られる。赤、白いずれも瓶詰めする前に、慎重に選んだフレンチ・オークのみを使った小さな樽の中で熟成させる。たった、これだけだ。それ以上でも、それ以下でもない。

レイクス・フォリー

2416 Broke Road, Pokolbin, NSW, 2320