ワイン造りに対する我々の哲学はいたって単純である。ワインの最終的な品質はブドウ畑で決まり、ワインメーカーはブドウが本来もつ個々の豊かな風合いを最大限引き出すことだけなのだ。その結果、地域特有の環境を反映したワインを揃えられているのだ。
我々のワインは、いくつかの最先端設備と、オレンジ及び近隣のハンターバレーの優秀なワインメーカーによって造られている。そして、特にオレンジ地方でのワイン造りが経験豊富なジョン・レイノルズがワイン造りを管理している。
栽培シーズンは落葉後の冬の間で、まずはブドウの枝刈りから始まる。枝刈りは、枝と実が程よいバランスになるようすべて手作業で行われる。ブドウのひさしは、病気予防の為に、シーズンを通して適切な日光量と十分な風を通すよう調整される。ブドウは収穫量を査定されるが、最高品質の果物にするには葉っぱと果物を最適な割合で保つことが重要であり、必要であれば間引きすることもある。
栽培シーズンは夏季後半に終わり、収穫はまず2月頭からスパークリングワインの為のシャルドネから始まり、3月頭にはソーヴィニヨン・ブランとピノ・グリ、そして4月後半のカベルネ・ソーヴィニオンで終わる。大部分は最先端の刈入れ機が使用されるが、一部の白ブドウ(シャルドネ、ピノ・グリ、ヴィオニエ)は、寒い朝に手作業で収穫される。これらは主にフォッシル・ヒルシリーズやリザーブワイン用に使われる。
家族経営農家の第5世代としては、持続可能な農業の重要性を強く感じる。我々が仕事をする土地と住む環境が、これからの世代の為にも長期にわたって健康に維持・改善できるよう家族で尽力していく所存だ。