有機農法と生物学を用いた現代醸造

マーク・デイビッドソン
マーク・デイビッドソン
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タンバレイン・オーガニック・ワインズ
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2018-12-14

タンバレイン(Tamburlaine)は、「世の中の活動はすべて、周囲の環境に依存する」という事実を認めている。私たちの有機哲学(コンテンポラリ・オーガニクス)は、シンプルに環境汚染に制限をかけ、次の世代も追随できる最良の状態の土地を残した上で、テロワールワインを生産することを目標としている。私たちのワイン造りでは植物由来のの清澄剤を使用し、亜硫酸の添加を最小限に抑えている。

タンバレインの醸造所はDr. ランス・アレンによって1966年に設立された。その後、1985年後半に専務と醸造チーフを兼任するマーク・デイビッドソンと彼が率いる友人・親戚によって購入された。マークは、ブドウ畑と醸造所の両方で有機農法に基づいた長きにわたるワイン造りを計画する。

幾年もの間ブドウ畑を観察し試行錯誤を繰り返したことで、タンバレインは2002年にハンターバレーのいくつかの区画で、有機農法の実用に向けた最初の一歩を踏むことができた。完璧な管理の下で従来の合成化学物質から生物分解性のある物質に置き換え、生物学的に土壌を見直し、ブドウが持つ本来の自己防衛本能を刺激した。

3年間の施工期間を経て、最初に施工した区画で有機ブドウとして「Aグレード」の認定を受けた。その後は規模を拡大し、オレンジとハンターバレーのすべての区画でも認定された。そして、有機コスメ認証機関(BFA)による厳密な年次監査を受け、ワイン造りの工程で農薬、除草剤、殺菌剤および合成肥料が使われていないことが認定されたことで、私たちは「Australian Certified Organic」としてボトルにラベルすることができた。

更に、有機ワイン(オーガニックワイン)生産へのコミットメントの一環として、私たちの醸造所は「オーガニック・バイオダイナミック・スタンダード」の認定を受けている。そして、常にその基準を保つために毎年、監査を受けている。また、2016年から私たちは、ワイン製造の過程で従来の典型的な清澄方法である動物性タンパク質(卵、牛乳または魚)の使用を止め、有機ワイン造りに望ましくない物質や苦味のある物質を除去した。近年、有機ワインの需要が高まったことで、植物由来の清澄剤が入手可能になり、よりプレミアムな赤ワインと白ワインのを生産することが可能になった。だが、私たちのワイン醸造チームは、従来のワイン生産だけに留まらず、更なる高みを目指すことが、より良い結果を生むと確信している。また、私たちは亜硫酸の添加量を最小限に抑えるよう努めている。亜硫酸が身体に合わない消費者のために、タンバレインでは亜硫酸と防腐剤を添加していないワイン生産に力を入れ、種類を拡張に取り組んでいる。

長年にわたり、研究・開発・改革に挑んできたチーフワイン醸造家マーク・デイビッドソンのリーダーシップと、若いながらも経験豊富で熱心な醸造チームは、今や有機ワイン生産を先導する、豪州きってのワイン醸造所となった。

タンバレイン

358 McDonalds Rd,ポコルビン,ニューサウスウェールズ州,オーストラリア