キャセグレイン(Cassegrain)・ワインの軌跡と未来

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キャセグレイン・ワインズ
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2019-06-20

1950年代に新天地を求めてフランスからオーストラリアに移民してきた、キャセグレイン家とグーア家。それから30年後に、彼らの子供に当たるジョン・キャセグレインとエヴァが、オーストラリア東海岸にあるポート・マッコーリーのヘイスティング川地域でワイン産業の再生を始めたのが、キャセグレイン・ワインの始まりです。

シドニーから約400km北に位置するポート・マッコーリーは、ヘイスティング川の河口に面し、1821年に囚人の流刑地としてオーストラリアで最初に開拓された町のひとつ。19世紀初期まで、この地域には33カ所所ものワイナリーが点在していましたが、徐々に衰退の一途を辿り、20世紀初期には完全に閉鎖されていました。

キャセグレイン一族は4世紀以上も前から、フランスでワインやコニャックの醸造を生業としており、幼少のジョンは彼らのワイナリーを訪れたことがあり、10代の頃からワイン造りに興味を持っていました。ジョンの母親のフランソワーズ・ド・ソラーレ伯爵夫人(旧姓)は、その血筋を10世紀まで遡れるほど由緒ある家柄で、イタリア北部のピエモンテ州の数カ所にワイナリーを所有していたのです。

1974年、ジョンはハンター・バレーにあるティレルズ社でワインメーカーのアシスタント的存在として働き始め、1978年にローズワーシー農業専門学校のワイン醸造学部を卒業後、ブルゴーニュ地方のリュリーにあるドメーヌ・ド・ラ・フォリーで1年間ヴィンテージワイン造りを経験。1983年までワインコンサルタントとしてもヴィンテージワイン造りに携わっていました。

1977年、当時 21歳のジョンは、ヘイスティング川地域の家族の所有地が、NSW州の他の地域と同様にワイン産地に適した場所なのか調査を始めました。そして1980年、土と気候の広範囲な調査をもとに、ヘイスティング川地域でキャセグレイン家にとって記念すべき最初のブドウの苗木を植えたのです。 その場所は現在、ワイナリーの周りを囲む「チェイン・オブ・ポンズ」として知られています。

ワイン造りにおいて、キャセグレイン家のフランスの伝統的なワイン造りとオーストラリアの新しい技術を融合し、類まれなワインを生み出したジョン。彼のワイン造りへの信念と情熱は息子のアレックスに受け継がれており、後継者としてワイン醸造の指揮を執っています。
父同様に、細部へのこだわりやキャセグレイン家の伝統への理解、勤勉さを兼ね備えたアレックスが造るワインは、数々の賞を受賞し、年々競争が激しくなるワイン業界での商品開発や、海外への輸出、国内販売事業の拡大を進めています。フランスでヴィンテージワイン造りと樽造りの経験も積んでおり、ワインについてさまざまな提案を父と出し合うことで、キャセグレイン・ワインの次世代を担う後継者として技術に磨きをかけています。

キャセグレイン

10 Winery Drive, Port Macquarie, NSW 2444