AFFW オーストラリアの最初の「ワイン・ファミリー」

2009年、オーストラリアで最も長い歴史を誇り、何世代にも渡り家族経営でワインビジネスを展開してきた“ワイン・ファミリー“の11社が集まり、AFFW (Australia’sFirst Families of Wine オーストラリアの最初のワイン・ファミリー)という団体を結成しました。

この日からオーストラリア・ワインを囲む景色がガラリと新しいものになりました。AFFWの目的とは、ワインを作り続けていたこれらの家族の、それぞれの背景にあるストーリーを一本の黄金の糸へ紡とぎ合わせ、オーストラリアの高級ワインの歴史や起源、品質に関する語り方を変えることでした。

参加した11社を合わせ、オーストラリアの４つの州にまたがる16のワイン産地、そして1200年以上のワイン造りの経験が結集したのです。

「優れた会社が優れたワインを作るのではない。情熱を持った人々が素晴らしいワインを作るのだ。それは夢を見ながらブドウを植える人々であり、ブドウが成熟するのを見守りながら空や土を見つめる人々だ。ワインをテイスティングし、ブレンドし、辛抱強く待つ人々だ。形勢が不利な時にも事をたゆまずに、学んだ知識を次世代に受け継ぐ人々だ。そしてワインは大地と人々の心から生まれるものであるという事を知っている人々だ」ドン・マクウィリアム(1965年）

1877年、創始者サミュエル・マクウィリアムがニュー・サウス・ウェールズのマレー・リヴァーのそばに最初のワイン用ブドウを植えました。以来、マクウィリアム一家は、さまざまな機会に楽しめるワインを作り続けてきました。リヴェリナ地方で初めてワイン用ブドウの栽培に挑んだJJマクウィリアム、ヨーロッパからワイン造りの技術をハンター・ヴァレーのワイナリー、マウント・プレザントにもたらしたオーストラリアの伝説のワインメーカー、モーリス・オーシェアとのパートナーシップに至るまで、何人もの優れたワインメーカーを生み出してきました。

140年の歴史の中で６世代にわたってワイン造りに携わってきたマクウィリアム家、その名前が意味するものとは、オーストラリア・ワインが歴史を刻み始めた最初の日からずっと、すばらしいワインを作り続けてきたというその証です。マクウィリアムズ ・ワインはAFFWにも決して欠かすことのできないメンバーでもあるのです。

マクウィリアムズ ・ワインズはオーストラリア・ワインのベンチマークとなるワインを生み出しました。オーストラリア・ワインの革新の最前線に立つべく常に挑んできた生産者でもあるのです。１世紀以上にわたる彼らがワイン造りに全力でかけてきた、マクウィリアム一族の情熱のストーリーです。そのストーリーは、現在6代目のワインメーカーであり、重役およびアンバサダーを兼任するスコット・マクウィリアムによって引き継がれています。同じ歴史を歩んできた他のオーストラリアのワイン・ファミリーの新世代とともに、彼らの未来への挑戦は続きます。世界中の食卓に新しいコンセプトを提供し、豊かな歴史の基盤の上に、卓越した品質のワインを作り続けていくのです。