収穫に向けた準備

林亜里紗
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2019-04-04

ちょうど今、ブドウ畑は1年でもっとも忙しい時です。今年になってから、ブドウ畑チームと臨時雇いのアルバイトの人たちは、約3週間かけて60エーカーのブドウ畑に対し、鳥よけネットを張る作業を開始しています。このエリアでは鳥の被害に対する精神的なプレッシャーがかなりあります。今年はどういう訳か、いつもの年以上にプレッシャーがあるように思えます。いったんブドウが糖分を蓄積し始めると、鳥たちは一晩のうちに数ブロック区画にダメージを与え、再起不能な状態にしてしまいます。だからブドウの色が緑色から紫色に変化し始めるとすぐに保護ネットを張る作業をすることがとても大事です。世界には、鳥被害について何も心配しなくても良い幸運な地域は、ありますが、ここモーニントン半島では、残念ながらそうはなっていません。

収穫まであと1週間ぐらいの段階にきています。すぐに多くの作業が発生する、1年で最も忙しい月です。収穫シーズンが終わった段階で、新しいブログを投稿しますので、期待していてくださいね。

Photo by David Köhler on Unsplash

林亜里紗

メルボルン郊外在住。ブドウ栽培家(ビティカルチャリスト)としてモーニントン半島の醸造所テン・ミニッツ・バイ・トラクターで働く。この醸造所が所有するブドウ畑の各区画が、トラクターで10分の距離にあったことが醸造所の名前の由来となっているが、彼女のこれまでの経歴はブドウ畑につくまでには語りきれない。